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時事英語で覚える英語

ゼレンスキー大統領のセリフ 仮定法混合型



  • 仮定法混合型というのは、
    「仮定法過去完了+仮定法過去」というふうに、
    時制の異なる仮定法が混じって使われているもの
    で、たまに見かけることがあります。
    仮定法の中でも、受験生がひっかかりやすいポイントです。


  • 今回は、2022年3月20日のウクライナのゼレンスキー大統領のセリフから、仮定法混合型の表現を取り上げます。
  • Zelensky: ‘If we were a NATO member, a war wouldn't have started.’
    ゼレンスキー 「もし我々がNATOのメンバーだったら、戦争は始まらなかっただろうに」

  • ゼレンスキー大統領やウクライナ国民の悔しさと悲しみの伝わってくる表現です。
  • if節の方は、「if+主語+過去形were〜」で仮定法過去の仮定(実際は「現在」の内容)となっています。

    主節の方は、「主語+助動詞would+have+過去分詞started〜」で、仮定法過去完了(実際は「過去」の内容)となっています。
  • 仮定法過去(if節のほう)+仮定法過去完了という、あまり見かけない、ちょっと変わった仮定法混合型の形です。仮定法の中でも、もっともハイレベルなもので、受験参考書にもあまり載っていない形です。
  • ここでちょっと、仮定法の復習をしておきましょう。
    自信のある方は、飛ばして、下の方の仮定法混合型へ進んでください。
  • 仮定法の基本的なパターンは、

    1.仮定法過去

    現在の事実とは逆の仮定をする表現
    です。
    過去形が使われます。

    If+主語+動詞の過去形 〜, 主語+would(should、could、mightなど)+動詞の原形 〜
    「もし〜だとすれば、…だろうに」

    2.仮定法過去完了

    過去に起こったこととは逆のことを仮定
    しています。
    「if+主語+had+過去分詞 〜、 主語+助動詞would(should、could、mightなど)+have+過去分詞 〜」
    「もし〜だったとすれば、〜だっただろうに」

    うえの2つが、仮定法の基本パターンです。

  • さて、「仮定法混合型」に話を戻します。
    これは、
    仮定法過去完了と仮定法過去が混合されたものです。

    if節の方が仮定法過去完了で、主節の方が仮定法過去のパターンはときどき入試などで見かけます。

    ≪例文≫
    If my son
    hadn't taken the plane, he would be twenty now.
    もし私の息子がその飛行機に乗らなかったら、今ごろは20歳だったのに。

  • 「if+主語+had+過去分詞taken 〜、主語+would+動詞の原形〜」となっています。

    飛行機事故で死んでしまった息子のことを回想して、
    「あのときに事故死しなかったら(過去の内容)、
     今ごろは20歳なのに(現在の内容)」

    と言っているわけです。

    if節の方は、「過去」の事実とは逆のことを仮定して、
    主節の方は、「現在」の事実とは逆のことを言っています。
  • このタイプは入試でよく見かけますが、主節の方に「now」が入っていることが多いので、時制をしっかり見るようにしてください。

    ◆◆ミニテスト  正しいものを選びなさい。
    文の形をよく見て、また内容がいつのことなのかをよく考えて、見誤らないようにしましょう。

    If I had gone to bed earlier last night, I wouldn't ( 1.be 2.have been 3.had been 4.have ) sleepy now.
     答えは一番下へ

  • さて、ゼレンスキー大統領のセリフは、上と似てはいますが、if節の方が仮定法過去で、主節の方が仮定法過去完了という、まれなパターンです。

    Zelensky: ‘If we
    were a NATO member, a war wouldn't have started.
    ゼレンスキー 「もし我々がNATOのメンバーだったら、戦争は始まらなかっただろうに」

    おそらく皆さんは、「NATOのメンバーだったら」の部分も、仮定法過去完了のはずではないかと思うことでしょう。

    ‘If we had been a NATO member, a war wouldn't have started.’
    「もし我々がNATOのメンバーだったら、戦争は始まらなかっただろうに」
    ではないかと考えると思います。
  • ここがちょっと難しいところですが、
    「我々がNATOのメンバーではない」というのは、過去も現在も変わりのない不変の事実なので、
    こういうときは、if節の方は仮定法過去を使います。
  • 他の例文をあげてみます。

    ≪例文≫
    If I
    were you, I wouldn't got married to such a nasty man.
    もし私があなただったら、あんないやな男とは結婚しなかっただろうに。

    これも、「私があなたではない」という事実は、過去も現在も変わらない不変の事実なので、仮定法過去で表現します。


  • ミニテストの解答
     1  
     訳 昨夜もっと早く寝ていたら、今ごろ眠くないだろうに。


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