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時事英語で覚える英語

劉暁波氏の例文

  • 2017年7月13日、中国初のノーベル賞受賞者劉暁波(リウ・シャオポー)氏が、投獄中に肝臓がんで亡くなりました。言論の自由のない中国の民主化のために、文字通り命をかけて戦った民主活動家の無念の死でした。その勇気を讃えつつ、ご冥福をお祈りします。


  • The Chinese government would not let Mr. Liu seek treatment abroad despite his wishes and international pressure.
    <直訳>劉氏の希望と国際的な圧力にもかかわらず、中国政府は、劉氏が海外で治療を求めるのをどうしても許さなかった。
    <意訳>劉氏が希望しており、国際的な圧力がかかっているにもかかわらず、中国政府は、劉氏が海外で治療を受けようとするのをどうしても許さなかった。
  • ●文法ポイント1
    ・would not 「どうしても〜しようとしなかった」
    「過去における固執・拒絶」を表します。


    wouldはたくさんの意味があり、どの意味か決めるのが難しいです。なかでも、この意味のときは、なかなか気づきにくいですが、前後の文脈から判定がつくことが多いです。


    ≪例文≫
    The door would not open.
    ドアはどうしても開かなかった。

    My brother would not take my father's advice.
    兄は、父のアドバイスをどうしても聞かなかった。



    肝臓がんの末期の人にすら「どうしても治療のために海外に行くことを許そうとしなかった」という恐ろしい事例とともに覚えるとよく覚えられます。
    語句は、時事的な事例や「感情」とともに覚えると、覚えやすくなります。
  • ●文法ポイント2
    使役動詞のlet
    「let+目的語+動詞の原形」の形で使います。
    「目的語に〜することを許す、〜させる」
    letは、本人がやりたがっていることをさせる場合に使います。



  • この例文では、
    使役動詞let+目的語(Mr. Liu)+原形不定詞(seek)
    の形になっています。
  • 使役動詞には、他にmakeやhaveもありますが、
    letは、本人がやりたがっていることをさせる場合に使います。
    makeは、本人はやりたくないことをさせる場合に使います。
    haveは、頼んでしてもらう場合に使います。

    このような意味の違いにも気をつけましょう。大学入試では、時に、この3つの意味の違いで選択肢を選ばせるような出題もあります。


    この例文では、letですので、劉氏が海外へ行きたがっていたことがわかります。
  • ●文法ポイント3

    despite 「〜にもかかわらず」という意味の前置詞です。
    似た熟語に、in spite ofがありますが、これよりも堅い語です。

    長さが短いので、新聞の見出しなどでよく使われます。


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