正解は、 go on the jacketで、熟語「go on 〜」は「(金銭、物などが)〜に使われる、費やされる」という意味ですが、これを知っている受験生はあまり多くないでしょう。
おそらく、go on a picnic(ピクニックに行く)などから連想して、この正解にたどりつくのではないでしょうか。
≪例文≫ I ate only a quarter of the cake. 私はそのケーキの4分の1だけ食べた。
as much as 「〜もの○○」という、「こんなに多い」ということを強調する表現。
≪例文≫
Steve Jobs ordered as many as 100 black T-shirts.
スティーブ・ジョブズ(アップル社の創立者で2011年死去)は、100枚も黒いTシャツを注文した。
(いつも黒いTシャツを着ていたので有名です。)
As many as 100,000 people crammed into the narrow streets of Itaewon to celebrate
Halloween.
10万人もの人が、ハロウィーンを祝うために、梨泰院(イテウォン)の狭い路地に押しかけた。
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go on 〜 「(金銭、物などが)〜に使われる、費やされる」
≪例文≫
Most of his salary went on clothes.
彼の給料のほとんどは洋服に費やされた。
文法事項
「〜もの○○」という、「こんなに多い」ということを強調する表現。
●「as much as + 数詞」は、量が多いことを強調する表現です。
「10リットルもの水」「1億円も」といった、「量」を表すものに使います。
注 時間の長さや距離などは別の表現になります。
●「as many as + 数詞」だと、数が多いことを強調する表現です。
「100冊もの本」「50個ものリンゴ」「500人もの学生」といった、「本」「リンゴ」「学生」などの「数えられる名詞」が続きます。
●この問題の「制作費」は、お金で「量」ですので、as much asに続くことになります。
≪例文≫
He paid as much as 150 dollars for this T-shirt.
彼は、このTシャツに150ドルも払った。
He spent as much as 100 pounds.
彼は100ポンドも使った.
★「150ドル」や「100ポンド」は、「150 dollars」や「100 pounds」で、見かけは複数形ですが、英語ではひとかたまりのお金の「量」として扱います。したがって、as much asのほうを使います。
「as much as」か「as many as」か迷ったときは、後ろに続く名詞、ここでは dollarsやpoundsが単位であるかどうかを考えましょう。「ドル」や「ポンド」は、金額を表す単位です。
単位の場合は、「as much as」を使います。
また「グラム(g)」「リットル(l)」なども単位です。
≪例文≫
My father has gained as much as 10 kilograms recently.
父は最近10キログラムも太った。
The Saudi prince had as many as twenty sons.
そのサウジの王子は、息子が20人もいた。
Human rights groups estimate that as many as one million people have been held in the camps in Xinjiang.
人権団体は100万人もの人々が新疆の収容所に収容されてきたと推定しています。